競馬を始めて2〜3年もすると、馬券が全く当たらなくなるスランプに陥ることがあります。
原因をいろいろ考えるのですが、どのように馬券を買ってもうまくいきません。
そんな時にふと思います。
同じ公営競技である競輪や競艇、オートレースをやってみたらどうなのだろう。
それぞれのファンに怒られそうですが、競馬をやっていると他の公営競技の方が当たりそうな感じがするのです。
競馬は馬が走るので、不確定な要素が多いというのも理由の一つですね。
では一体、競馬・競輪・競艇・オートレースはどれが当たりやすいのでしょうか。
それを解明するためには、売上や人口・回収率などを比較することが大事なように感じます。
競馬・競輪・競艇・オートレースを徹底比較して、どれが当たりやすいのかを解説します。
競馬・競輪・競艇・オートレースの特徴
勝負事はなんでも「相手をよく知る」ことから始まりますよね。
競馬・競輪・競艇・オートレースも同じように、それぞれを比較するにはまずそれぞれの特徴を知ることが大事です。
どんな競技であって、他と比べて何が違うのかを紹介します。
競馬は人馬一体が特徴
競馬の最も大きな特徴は、馬が走るために人が必要ということではないでしょうか。
「競馬にはドラマがある」とよく言われますが、それは馬だけでなく騎手がそこに関わるからです。
人馬一体となってはじめて良いレースができ、結果に繋がります。
昔から馬7対騎手3と言われていて、競馬は馬の力が7割とそれを導く騎手の力が3割という割合でレースに影響するのです。
競馬が他の競技と違う最も大きなものが、この「馬と騎手」の関係ということになります。
競輪はラインが重要
競輪は9車でレースが行われますが、途中まではチーム戦であるのが特徴です。
競輪は先頭を走ると風圧を受けるため、途中で力を使ってしまいます。
それをラインと呼ばれるチームを作ることで先頭を走る者、後ろから追い込む者の役割を分担するのです。
ラインは選手の出身県に近いところや、同じ競輪場の仲間で組まれることが多い印象です。
そして競輪の予想は、このラインをどう読むかが大きく関わってきます。
力の強いものが必ずしも1着になると限らないのは、ラインの影響が大きく関係しているからですね。
競艇はインコースが強い
競艇の最も大きな特徴は、インコースが強いということではないでしょうか。
競馬の地方競馬場はインコースの砂が深く外枠が有利なところがありますが、競艇はその比ではなく1号艇の1着確率が50%ほどもあるのです。
2レースに1レースの割合で1号艇が勝つのですから、1号艇を三連単の1着に固定して予想すれば当たりやすいと言えます。
その分配当が低くなるので、2・3着の選択と2回に1回は1着にならないのをどう読むかということが重要だと言えますね。
オートレースは公営競技最速のスピードが魅力
オートレースの魅力は、音とスピードと言っていいでしょう。
傾斜のあるオーバルコースを、最高速度約150km/hで爆音を轟かせながら走行します。
カーブを曲がる時も約90km/hのスピードということなので、常に危険と隣り合わせの究極の公営競技と言えるでしょう。
専用のバイクにはブレーキや計測器が付いていません。
そのためスピードの調整は自分で行わなければならず、自分の感覚だけが頼りである競技と言えますね。
競馬・競輪・競艇・オートレースの売上と人口比較
競馬・競輪・競艇・オートレースはどのくらいの人気があるのでしょうか。
人気のバロメーターとして、売上と人口を比較してみましょう。
売上が高いということは、1レース当たりの総投資額も高いということになり、オッズが安定するという効果があります。
競馬が売上・人口ともに1位
2023年度の競馬の売上は中央・地方を合わせて4兆4055億円で、12年連続で増加しています。
2位の競艇が2兆4220億円で、競馬の売上が突出しているのです。
またJRAのネット投票の会員が500万人を超えていることから、競馬人口は600万人とも800万人とも言われています。
競馬場に行かないで馬券を買うことが主力になり、その手軽さから売上・人口も上昇傾向です。
広告宣伝にも力が入っていることからも、ここ数年はまだまだ上昇する感じですね。
競輪は地味ながら健闘
競輪の売上は1兆1892億円で、10年連続で増加しています。
競馬や競艇に比べると、地味ながらも健闘していると言えますね。
インターネットの売上が約8割を占めているのが特徴で、それはレースが行われている時間帯に関係があるようです。
モーニング・ナイター・ミッドナイトと時間を問わずレースが行われていることで、インターネット投票との親和性が高いのです。
他の競技に比べて音が少ないという特徴を活かして、レースの時間に幅を持たせているのだと思います。
そのため競輪は他の競技と併用してすることができ、今後もじわじわと売上を伸ばしていくのではないでしょうか。
競艇の上昇率がすごい
競艇の売上は公営競技中第2位ですが、その上昇率がすごいです。
2017年度から2021年度は全て110%以上の伸びで、中でも2020年度は135%という脅威の上昇率でした。
これは新型コロナウイルスの影響が大きいと思われ、パチンコ人口が流れたとも言われています。
また6艇で争われることから、初心者でもある程度当たるということも大きいのではないでしょうか。
近年はテレビCMにも力を入れているためか、女性ファンや若年層の取り込みにも成功しているようです。
この勢いがどこまで続くのか注目ですね。
オートレースは7年連続で前年超えの売上
オートレースの売上は1091億円で、他の公営競技に比べて大きく遅れをとっている印象です。
しかし微増ながら7年連続で前年超えを記録していることから、今後に期待が持てます。
競艇に近い環境とも考えられるので、女性や若年層のファンを取り込むようにするといいかもしれませんね。
競馬・競輪・競艇・オートレースの控除率を比較
各公営競技の儲かる指標として、それぞれの控除率を比較してみます。
控除率とは賭けられた総額から運営側に入る比率のことで、これが高ければ高いほど儲けにくくなると言えます。
一覧にして見てみましょう。
競馬 | 競輪 | 競艇 | オートレース |
20~30% | 25% | 25% | 30% |
競馬は馬券の種類によって幅がありますが、一番売上のある三連単は27.5%です。
そして注目すべきは、オートレースがそれよりも高いということです。
これは2012年に小型自動車競争法が改正され、控除率が25%から30%にアップされたことによります。
オートレースの発展のためにはぜひ改善してもらいたいですね。
全公営競技中で競馬の単勝が20%と最も低い控除率なので、儲かる可能性からいったらこれが一番良いということになります。
競馬・競輪・競艇・オートレースの的中率と回収率を比較
競馬・競輪・競艇・オートレースの的中率を比較して、どれが一番当たりやすいのかを見ていきます。
また平均の配当額を示して、儲けやすさも確認してみましょう。
それぞれの公営競技の3連単を買った時の場合で比較します。
競馬(18頭) | 競輪(9車) | 競艇(6艇) | オートレース(8車) | |
的中率 | 0.02% | 0.20% | 0.83% | 0.30% |
平均配当 | 138,905円 | 23,682円 | 7,336円 | 16,960円 |
このようにどれだけの出走数があるのかで、大きく変わってきますね。
最大18頭も走る競馬は的中率が他に比べて一桁低いですがその分配当は高く、一度当たれば大きいというのがわかります。
的中率と平均配当は比例していると言ってよく、当たりやすければその分配当も低いですね。
競馬・競輪・競艇・オートレースはどれが一番当たるか
様々な角度から競馬・競輪・競艇・オートレースを比較してきましたが、一体どの公営競技が当たりやすいのでしょうか。
出走数から言うと競艇が最も少なく的中率が高いですが、競馬は1回当たると配当が大きく回収率が高くなります。
どの公営競技も研究しないと当たらない
どの公営競技が一番当たりやすいのか、その前提条件としてどれも研究しないと当たらないということがあります。
18頭も走る競馬はもちろん、6艇の競艇でもそれは同じです。
競馬は18頭から馬を絞り込む必要があり、競艇は配当が低いことから買い目を絞り込むことが大事です。
競輪やオートレースでも同じようなことが言えますね。
つまりそれぞれの公営競技で勝つためには、やみくもに勝負してもだめです。
たまのまぐれ当たりはあっても、長い年月でみたらほぼ100%マイナスになるのです。
このように公営競技においては、研究が重要ということを覚えておきましょう。
自分に合ったものが当たりやすい
皆さんは公営競技の予想をする時に、どのくらい時間を掛けているでしょうか。
タイパが流行している昨今ですが、公営競技においてそれは当てはまりません。
地道に研究をし続けることこそが、公営競技で勝つための最も近道であるのです。
研究にあまり時間は掛けたくないかもしれませんが、それでも自分の好きなものは何時間やっていても飽きませんよね。
競馬ファンの中にはレース当日よりも、前日の夜に馬券の検討をする時間が好きという人も多いです。
つまりその公営競技が好きだから研究も楽しいということで、これらをまとめると次のような図式になりますね。
公営競技で儲けるために→研究が大事→好きなものには時間を掛ける→自分に合ったものが当たりやすい |
公営競技はそれぞれに特徴があり、それぞれ楽しいものです。
いろいろと試してみて、自分に合っているものを探してみてください。
それがあなたにとって、一番当たりやすい公営競技なのだと思いますよ。
競馬・競輪・競艇・オートレースはどれが当たるか:まとめ
競馬・競輪・競艇・オートレースはどれが当たるのかについて解説しました。
調べてみるとどの公営競技のファンもそれぞれに熱い思いを持っていて、それぞれの競技が一番良いと思っていることがわかります。
それは売上や的中率などに関係なく、自分が好きだからという理由が一番だからです。
同じ公営競技と言えどもこれだけ出走数が違うと、戦略が大きく変わってきますよね。
そして競輪のラインや競艇のインコースなど、それぞれの特徴があってそれをどう攻略するのかがカギとなるようです。
自分が好きだと思える公営競技を研究して、当たるように頑張っていきましょう。
コメント